日本史Bの人物問題集(聖徳太子)
【問題】聖徳太子に関する説明で正しいものを選べ。
- (A)最初の戸籍となる「庚午年籍」を作成した
- (B)歴史書の「天皇記」「国記」を編纂した
- (C)新しい身分秩序「八色の姓」を制定した
【応用問題】上記の選択肢で聖徳太子でないものは、誰によるものか述べよ
ヒント:聖徳太子が生きた時代
552年 | 仏教伝来(日本書紀による) → ほかに538年とする説もある |
---|---|
589年 | 隋が中国を統一 |
592年 | 推古天皇が即位 → 推古天皇は日本で最初の女性天皇 |
593年 | 四天王寺が建立される |
607年 | 遣隋使として小野妹子が中国に |
大学入試「日本史B」に出る聖徳太子の重要ポイント
- 摂政
- 574年〜622年
- 「聖徳太子」は没後に付けられた名で、生前は「厩戸王」と呼ばれていた
- 父は用明天皇、最初の女性天皇となった推古天皇の摂政
- 冠位十二階(603年)、憲法十七条(604年)を制定して中央集権的な国家を目指した
- 冠位十二階とは…色別の冠を授ける冠位制度で、実力による人材登用を図るもの
- 世界最古の木造建築となる法隆寺や四天王寺を建立
- 高句麗の僧の恵慈(えじ)が仏教の師
- 別名「豊聡耳」「上宮王」とも呼ばれる
【正解】
(B)歴史書の「天皇記」「国記」を編纂した
- 聖徳太子は蘇我馬子とともに歴史書の「天皇記」「国記」を編纂した
【応用問題の正解】
- (A)最初の戸籍となる「庚午年籍」を作成した → 天智天皇
- (C)新しい身分秩序「八色の姓」を制定した → 天武天皇
「庚午年籍」「八色の姓」はいずれも聖徳太子の没後のものです。