【問題】空海に関する説明として正しいものを選べ
- (A)比叡山の延暦寺で天台宗を伝えた
- (B)嵯峨天皇、橘逸勢とともに三筆と呼ばれた
- (C)慈覚大師とも呼ばれ、「入唐求法巡礼行記」を記した
【応用問題】上記の選択肢で空海でないものは、誰のことか述べよ
ヒント:空海が生きた時代
781年 |
桓武天皇が即位 |
794年 |
平安京に遷都 |
797年 |
坂上田村麻呂が征夷大将軍となる |
810年 |
平城太上天皇の変(薬子の変) → 嵯峨天皇と平城太上天皇の対立 |
814年 |
凌雲集 → 最初の勅撰漢詩文集 |
大学入試「日本史B」に出る空海のポイント
- 僧侶
- 774年〜835年(平安時代初期)
- 弘法大師
- 真言宗の開祖(高野山の金剛峰寺で真言宗を伝える)
- 三教指帰(さんごうしいき)にて三教(儒教、道教、仏教)の中で仏教が優れていることを説く
- 創設した綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)にて庶民教育を行う
- 著書に散文についての評論「文鏡秘府論(ぶんきょうひふろん)」がある
- 空海の漢詩の文集「性霊集(しょうりょうしゅう)」が弟子の手により編集されている
- 嵯峨天皇、橘逸勢とともに三筆
- 最澄に送った書簡は「風信帖(ふうしんじょう)」と呼ばれる
- (ポイント)空海と最澄
- → 空海:弘法大師、真言宗、高野山、金剛峰寺
- → 最澄:伝教大師、天台宗、比叡山、延暦寺
- 最澄が7歳年上
【正解】
- 優れた書家のことを表す三筆とは、空海、嵯峨天皇、橘逸勢のこと
- 空海は高野山の金剛峰寺で真言宗を伝えている
【応用問題の正解】
- (A)比叡山の延暦寺で天台宗 → 最澄
- (C)慈覚大師、「入唐求法巡礼行記」 → 円仁
最澄、円仁とも空海と同時代の人物。円仁は最澄に師事している。
空海の別名は弘法大師。