日本史Bの人物問題集(犬養毅)
【問題】犬養毅に関する説明として正しいものを選べ
- (A)海軍将校によるクーデター「五・一五事件」で暗殺された首相
- (B)陸軍将校によるクーデター「二・二六事件」で暗殺された蔵相
- (C)ハルビンで安重根に暗殺された初代の韓国統監
【応用問題】上記の選択肢で犬養毅でないものは、誰のことか述べよ
ヒント:犬養毅が生きた時代
1889年 | 大日本帝国憲法発布 |
---|---|
1904年 | 日露戦争(〜05年) |
1915年 | 芥川龍之介「羅生門」 |
1923年 | 関東大震災 |
1925年 | 普通選挙法 → 満25歳以上の男子が選挙権を持つ |
大学入試「日本史B」での犬養毅のポイント
- 内閣総理大臣(第29代)
- 1855年〜1932年
- 護憲運動の中心的政治家として尾崎行雄とともに憲政の神様と呼ばれる
- 立憲政友会の総裁として内閣を組閣
- 首相として金輸出再禁止を実施
- 満州国の承認をめぐって軍部と対立
- 海軍将校によるクーデター「五・一五事件」で暗殺される
- 五・一五事件により犬飼内閣が戦前では最後の政党内閣となった
- 文部大臣、外務大臣、内務大臣も歴任している
【正解】
(A)海軍将校によるクーデター「五・一五事件」で暗殺された首相
- 犬養毅は、1932年の「五・一五事件」で暗殺された首相
- 暗殺の際に言ったとされる「話せば分かる」が有名
【応用問題の正解】
- (B)「二・二六事件」で暗殺された蔵相 → 高橋是清
- (C)安重根に暗殺された初代の韓国統監 → 伊藤博文
「二・二六事件」では首相(岡田啓介)は暗殺されていない。
1932年「五・一五事件」→ 1936年「二・二六事件」の順。