あれこれ日本史年表問題(4)改新の詔
日本史年表問題(4)改新の詔により廃止されたものは?
(ア)部曲
(イ)遣唐使
(ウ)神祇官
(エ)八色の姓
ヒント&チェック
改新の詔(みことのり)は豪族による私有地を廃止して、公地公民を目指したもの。
大化の改新というのは、中大兄皇子らが進めた中央集権国家を目指す一連の改革のこと。この中に、公地公民への移行を進めた「改新の詔」も含まれます。
蘇我蝦夷、入鹿親子を滅ぼしたのは乙巳の変と呼ばれます。
関係する人物関係を整理しておくと、
- (父)厩戸王 − (子)山背大兄王
- 山背大兄王 が 蘇我入鹿に滅ぼされる
- (父)蘇我蝦夷 − (子)蘇我入鹿
- 蘇我蝦夷、入鹿 が 中大兄皇子に滅ぼされる
- 中大兄皇子 は のちに天智天皇となる
関連日本史年表
西暦 | トピック | 備考 |
---|---|---|
630年 | 第1回遣唐使 | |
643年 | 蘇我入鹿が山背大兄王を滅ぼす | 蘇我氏に権力が集中 |
645年 | 乙巳の変 | その後の改革が大化の改新 |
646年 | 改新の詔 | 公地公民となる |
658年 | 阿倍比羅夫による蝦夷征討 | 〜660年 |
蘇我氏の権力が集中したことに反対し、王族中心の国づくりを目指したのが乙巳の変とその後の大化の改新です。
日本史年表問題の正解
(ア)部曲
改新の詔により豪族の私有地だった田荘(たどころ)や部曲(かきべ)が廃止され、公地公民へと変わりました。