日本史Bの年代・時代整序問題(2)遣隋使

センター試験日本史Bの年代・時代整序問題(2)遣隋使、遣唐使

遣隋使、遣唐使として様々な人物が重要な役割を果たしています。
彼らに関する年代・時代整序問題を作成してみました。

 

【練習問題】 遣隋使や遣唐使に関する説明で年代順に正しく配列したものを選びなさい。
(ア)帰国中に百済で返書を紛失してしまった
(イ)帰国中に漂流し安南(ベトナム)に漂着した
(ウ)僧でありながら帰国後に大化の改新で国博士となった

 

(A)ア→イ→ウ、(B)ア→ウ→イ、(C)イ→ア→ウ
(D)イ→ウ→ア、(E)ウ→ア→イ、(F)ウ→イ→ア

 

それぞれ誰のことを指しているのかも応用問題として考えてみてください。
センター試験の正誤文判定問題で出題されるかもしれません。

 

遣隋使、遣唐使に関するトピック

センター試験で出題されそうな遣隋使、遣唐使に関する出来事を一覧形式でまとめました。

年代出来事
607年小野妹子を遣隋使として派遣。「日出国の天子…」の国書を持参。
608年隋が裴世清を日本に遣わす
618年隋が滅び、唐が中国を統一
630年犬上御田鍬が第一回遣唐使として派遣
753年阿倍仲麻呂が帰国しようとするも安南(ベトナム)に漂着
894年菅原道真により遣唐使は廃止

隋による中国統一は581年。
ただし、隋は40年も立たずに唐に変わります。

 

遣隋使、遣唐使に関係する人物
人名ふりがなポイント
裴世清はいせいせい小野妹子の帰国とともに来日。
南淵請安みなみぶちのしょうあん遣隋使。中大兄皇子と中臣鎌子が請安の塾で学んでいた。
高向玄理たかむこのげんり大化の改新で国博士となる。遣唐使となるが長安で死去。
みん僧。大化の改新で国博士となる。
犬上御田鍬いぬかみのみたすき第一回の遣唐使となった人物
阿倍仲麻呂あべのなかまろ玄宗皇帝に重用されて高官につく。詩人の李白とも交流。
藤原清河ふじわらのきよかわ阿倍仲麻呂とともに帰国中にベトナムに漂着
吉備真備きびのまきび学者。帰国後に聖武天皇に重用される。
玄ムげんぼう僧。聖武天皇の下で活躍。藤原仲麻呂により左遷させられる。

キーワードとともに覚えておきましょう。
同じ僧で間違いやすい旻と玄ムも混同しないように覚えておいてください。

 

練習問題の正解

(B)ア→ウ→イ

 

(ア)帰国中に百済で返書を紛失してしまった → 小野妹子
(イ)帰国中に漂流し安南(ベトナム)に漂着した → 阿倍仲麻呂または藤原清河
(ウ)僧でありながら帰国後に大化の改新で国博士となった → 旻

 

「日出国の天子…」と隋との対等な関係を求めた国書を持っていったのが小野妹子です。
この返書を帰国中に紛失してしまったとされています。

 

大化の改新では高向玄理も国博士となりましたが、僧ではなく学者です。

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