阿倍ナントカに関する日本史の問題
斉明天皇の時代に北陸・東北地方に派遣され、蝦夷征討を行った人物は?
(A)阿倍仲麻呂
(B)阿倍内麻呂
(C)阿倍比羅夫
ヒント:選択肢の人物が活躍した時代
630年 | 第1回遣唐使 |
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645年 | 大化の改新(乙巳の変) |
663年 | 白村江の戦い |
710年 | 平城京へ遷都 |
712年 | 日本最古の歴史書「古事記」完成 |
正解 : 斉明天皇の時代に蝦夷征討を行った人物
(C)阿倍比羅夫
・阿倍比羅夫(あべのひらふ)は7世紀中期の将軍
・斉明天皇の時代に蝦夷征討を行った
・粛慎(みしはせ)と呼ばれる民族とも戦っている
試験に出る阿倍ナントカ
アベノナントカの覚え方
- 阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)…文化人
- 阿倍内麻呂(あべのうちまろ)…政治家
- 阿倍比羅夫(あべのひらふ)…将軍(軍人)
- アベノミクス…安倍内閣における経済政策。安倍+エコノミックスの造語。
→ 阿倍ナントカは、ざっくりと文化人、政治家、将軍で覚えれば試験対策上OK。
※ 漢字に注意!日本史に出てくる「アベ」は「阿倍」。現在の首相は「安倍晋三」。「ベ」はどちらも「2倍、3倍」の「倍」だが、「阿」「安」が異なる。
阿倍内麻呂(あべのうちまろ)
- ?〜649年
- 政治家
- 大化の改新(乙巳の変)後に左大臣となる
- 同時に軽皇子が即位して孝徳天皇となり、中大兄皇子が皇太子、中臣鎌足が内臣、旻と高向玄理が国博士となっている
阿倍比羅夫(あべのひらふ)
- 7世紀中期
- 軍人・将軍
- 斉明天皇の時代に蝦夷征討
- 白村江の戦いにも加わっている
阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)
- 698年?〜770年?
- 文化人
- 留学生として唐に渡る
- 同じ時代の遣唐使には、吉備真備、藤原清河、山上憶良、玄ムらがいる
- 日本に戻れず長安で死去
- 百人一首「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」が仲麻呂の作品