平成27年のセンター試験日本史B第1問(問4)の選択肢に「蘭渓道隆」と「桂庵玄樹」が出題されました。
歴史上の人物としてメジャーではありませんが、高校の教科書には載っている人物です。
センター試験レベルでは覚えておきたい人物なのでポイントを整理しました。
まずは、蘭渓道隆から。
読み方は「らんけい どうりゅう」。鎌倉時代に活躍した禅僧です。
関係する人物は臨済宗を開いた栄西。
栄西が亡くなったあとで鎌倉幕府が南宋から招いたのが蘭渓道隆です。
鎌倉幕府や室町幕府が重んじていたのが臨済宗です。
鎌倉五山、京都五山と呼ばれる寺院はすべて臨済宗のものとなっています。
これに関連して五山文学が絶海中津(ぜっかいちゅうしん)、義堂周信(ぎどうしゅうしん)のころに最盛期を迎えたことも覚えておきましょう。
つづいて、桂庵玄樹について。
コチラも読みにくいですね。「けいあん げんじゅ」です。
室町時代に活躍した禅僧です(1427年〜1508年)。
薩摩では薩南学派のもととなるものも開いています。
桂庵玄樹は地方にも中央の文化が広まって行ったという話の中で出てくることが多いのがポイントです。「大学章句」を刊行したことも覚えておきましょう。