センター試験日本史Bで出題された徳川家慶、家綱

センター試験日本史Bで出題された徳川家慶、家綱

センター試験日本史Bで出題された徳川家慶、家綱

センター試験レベルの日本史の問題では徳川将軍の中でも家康、家光などの有名な人物よりも、あまり知られていない将軍も出題されます。

 

平成27年のセンター試験日本史Bでも第4問で「徳川家慶」と「徳川家綱」が選択肢として出題されています。マイナーな徳川将軍についてまとめたので参考にしてみてください。

 

第12代将軍徳川家慶(いえよし)

徳川家慶は老中の水野忠邦が天保の改革を行ったときの将軍。
天保の改革(1841年〜43年)は、享保の改革、寛政の改革に続く3つ目の改革です。

 

天保の改革では、ぜいたくを禁じ、質素な暮らしを奨励するとともに、江戸に流入してきた人々を「人返しの法」により強制的に帰郷させました。

 

また、この少し前に大塩平八郎の乱も起きています。
これは天保の飢饉による米不足が原因です。

 

もうひとつ、徳川家慶に関連して覚えておきたいキーワードは大御所政治
大御所政治を行ったのは11代将軍の徳川家斉(いえなり)です。

 

11代将軍の家斉は息子の家慶に将軍職をゆずった後も大御所として実権を握っていたことから、大御所政治と呼ばれました。

 

徳川家斉の下で老中の松平定信が行ったのが寛政の改革です。
旧里帰農令により江戸に流れてきた人に農村へ帰ることを奨励しました。

 

第4代将軍徳川家綱(いえつな)

徳川家綱は3代家光と5代綱吉に挟まれていて忘れがちな将軍です。
家綱が将軍のときの出来事でポイントとなるのは由井正雪の乱(1651年)。

 

この出来事があったのちに、「末期養子の禁止」が緩和されたことも覚えておきましょう。