センター試験日本史Bで出題された桂・タフト協定について
平成27年のセンター試験日本史B第1問(問2)の選択肢で桂・タフト協定が出題されました。このキーワードに対する覚えておきたいポイントをまとめました。
桂・タフト協定とは
桂・タフト協定とは日露戦争中の1905年に日本とアメリカのあいだで結ばれたもの。
桂は日本の首相、タフトはアメリカの特使(陸軍長官)です。
内容はアメリカが日本の韓国に対する支配権を認め、日本はアメリカのフィリピンに対する支配権を認めるものでした。朝鮮半島と日本の関係の中で出題されるキーワードです。
桂・タフト協定はアメリカに対して認めさせるものなので、これと同様に韓国に対する日本の優越権をイギリスとロシアに対しても認めさせています。それが下記2つ。
- イギリスに対しては第二次日英同盟
- ロシアに対してはポーツマス条約
こちらもあわせて覚えておきましょう。
桂・タフト協定と似たような協定
人名+協定というのはほかにもあります。センター試験でも石井・ランシング協定は同じ問題(平成27年第1問)の選択肢に含まれています。
主なものは整理しておきましょう。
相手はアメリカかロシア。朝鮮や中国に対する取り決めであることがほとんどです。
山縣・ロバノフ協定
- 日本とロシアのあいだで締結(1896年)
- 朝鮮の独立を保証するもの
西・ローゼン協定
- 日本とロシアのあいだで締結(1898年)
- 両国とも韓国への介入を控えるというもの
高平・ルート協定
- 日本とアメリカのあいだで締結(1908年)
- 太平洋地域に対する領土の現状確認
- 清の独立、領土保全も規定
- 高平は駐米大使、ルートは国務長官
石井・ランシング協定
- 日本とアメリカのあいだで締結(1917年)
- アメリカが日本の中国における特殊権益を承認
- 石井は特派大使、ランシングは国務長官