センター試験日本史Bで出題された宝治合戦
センター試験日本史Bの選択肢に宝治合戦が出題されました(平成27年第3問の問2)。
あまり有名な戦いではありませんが教科書にも掲載されています。
高校日本史でほかに出てくる「合戦」もあわせて整理したのでチェックしてみてください。
宝治合戦について
宝治合戦(ほうじかっせん)は鎌倉時代中期(1247年)に起こった戦いです。
争ったのは鎌倉幕府の北条氏と有力御家人の三浦泰村一族。
幕府内部の権力争いであり、この戦いで三浦一族を滅ぼした北条時頼(北条氏)が権力を独占するようになっていきます。
霜月騒動
北条氏が鎌倉幕府の中で権力を握っていく出来事としては、宝治合戦の後にも霜月騒動(1285年)があります。
こちらは有力御家人の安達泰盛が平頼綱に滅ぼされた出来事です。
関連して覚えておきましょう。
高校日本史に出てくる「合戦」
高校日本史に出てくる宝治合戦以外で「合戦」と名前がつくものを整理しました。
- 前九年合戦(1051年〜61年) … 源頼義らが安倍氏を滅ぼしたもの
- 後三年合戦(1083年〜87年) … 源義家らが清原氏を滅ぼしたもの
- 和田合戦(1213年) … 鎌倉幕府の北条氏が有力御家人の和田義盛を滅ぼしたもの
前九年合戦、後三年合戦は、前九年の役、後三年の役と表記される場合もあります。
いずれも東北地方での戦いです。
和田合戦は、宝治合戦よりも前に起きた出来事。
霜月騒動とあわせて北条氏が権力を握る過程での出来事です。
出来事と関連する人物をまとめておきました。
- 和田合戦 … 北条義時、和田義盛
- 宝治合戦 … 北条時頼、三浦泰村
- 霜月騒動 … 北条貞時、安達泰盛