室町文化の大学入試レベルのポイントまとめ

室町文化の大学入試レベルのポイントまとめ

室町文化の大学入試レベルのポイント

室町時代の文化(北山文化東山文化)について大学入試日本史Bレベルのポイントをまとめました。日本文化史の受験勉強での参考にしてみてください。

 

室町文化のポイント

室町時代の文化といえば足利義満の時代の北山文化と足利義政の時代の東山文化が中心となります。いま日本の伝統文化といったときにルーツになっているものが誕生したのがこの時代です。

 

それまでの時代の文化が中央の一部の人たちのあいだを中心に広まっていたのに対し、地方の庶民にまで広がりを見せるのもこの時代の文化の特徴です。

 

まずはポイントとなる北山文化と東山文化を整理します。

 

北山文化と東山文化
北山文化 東山文化
足利義満(3代将軍) 足利義政(8代将軍)
鹿苑寺金閣 慈照寺銀閣
  • 能楽(観阿弥・世阿弥)
  • 五山文学(絶海中津、義堂周信)
  • 風姿花伝(世阿弥)
  • 書院造、枯山水
  • お伽草子
  • 水墨画(雪舟)
  • 茶道、生花、侘茶

東山文化の銀閣寺には現代の和室の原型となった書院造が見られます。
また、侘茶(わびちゃ)はのちの千利休につながっていくものです。

 

南北朝文化

北山文化と東山文化の少し前(南北朝時代)に花開いたのが南北朝文化です。
南北朝期の動乱の影響から歴史書や軍記物語が多く作られ、太平記が最も有名です。

 

太平記以外にも下記を覚えておきましょう。

  • 神皇正統記(北畠親房) … 南朝の立場から皇位継承について記したもの
  • 梅松論 … 武家の立場から足利氏の正統性を記したもの
  • 増鏡 … 公家の立場から源平の争乱以降を記したもの

南朝、武家、公家の立場で書かれているところがポイントです。

 

民衆のあいだに広がった文化

室町時代は民衆のあいだにも文化が広まったことが特徴です。

  • 狂言 … 能のあいだに演じられる喜劇。
  • 連歌 … 和歌を上の句と下の句に分けてつなげていくもの。連歌師が各地を回って広めた。
  • お伽草紙 … 浦島太郎、酒呑童子など。話し言葉で書かれていることが多かった。

 

連歌の作品としては宗祇(そうぎ)による新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)を覚えておきましょう。

 

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