大学受験日本史Bの年代・時代整序問題(4)日本書紀

大学受験日本史Bの年代・時代整序問題(4)日本書紀

日本史Bの年代・時代整序問題(4)古事記、日本書紀

日本書紀、古事記、風土記などは同じ時代に編纂されています。
順番を覚えていますか?これに関する年代・時代整序問題を作成してみました。

 

【練習問題】 完成(編纂)された年代順に正しく並べたものを選びなさい。
(ア)日本書紀
(イ)古事記
(ウ)風土記

 

(A)ア→イ→ウ、(B)ア→ウ→イ、(C)イ→ア→ウ
(D)イ→ウ→ア、(E)ウ→ア→イ、(F)ウ→イ→ア

 

奈良時代になり中央集権国家づくりが進められる中で同時に行われたのが国史編纂です。同時期に編纂された風土記や万葉集とともに順序関係を整理しておきましょう。

 

帝紀、旧辞をもとにした古事記

帝紀や旧辞を稗田阿礼(ひえだのあれ)によみならわせて編纂したのが古事記。
太安万侶(おおのやすまろ)が筆録しました。

 

完成は712年。
現存する日本最古の歴史書となっています。

 

六国史の最初となるのが日本書紀

古事記に次いで編纂されたのが日本書紀。
720年に完成しています。

 

こちらは舎人親王(とねりしんのう)が中心となり、漢文の編年体で書かれたものです。
中国の歴史書にならった形式となっています。

 

日本書紀も含まれるのが六国史(りっこくし)。
ほかに、続日本書紀、日本後記、続日本後記、日本文徳天皇実録、日本三代実録と続きます。

 

また、古事記には神代から推古天皇までのころまでの記述があるのに対し、日本書紀には神代から持統天皇のころまでの記述があります。

 

推古天皇と持統天皇のあいだは、斉明天皇、天智天皇、天武天皇などの時代です。

 

風土記

各地の産物や地名の由来を記したものが風土記です。
713年に編纂されました。

 

常陸、出雲、播磨、豊後、備前の5ヶ国の風土記が伝えられています。

 

年代 名称 コメント
712年 古事記 稗田阿礼、太安万侶
713年 風土記
720年 日本書紀 舎人親王
751年 懐風藻 現存する最古の漢詩集
759年 万葉集

 

練習問題の正解

(D)イ→ウ→ア

 

712年「古事記」 → 713年「風土記」 → 720年「日本書紀」 です。